2023年10月
■2023年10月
ホンダは、軽乗用ワゴンの「N-BOXカスタム」をフルモデルチェンジして、2023年8月3日に特設サイトにて先行公開し、同年10月6日に発売した。
3代目となる新型「N-BOXカスタム」は、デザイン性の向上や居心地の良い空間作りを図ったほか、ホンダの軽自動車として初めて新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダコネクト)」を採用。さらに、従来機能のほか近距離衝突軽減ブレーキや急アクセル抑制機能を加えた先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を標準装備している。
エクステリアは、立体感のあるフロントグリルやフロント全幅いっぱいに広がる横一文字ライト、ホンダ初となるダイレクトプロジェクション式フルLEDヘッドライトを装備。また、クリアレンズのフルLEDリアコンビネーションランプや、ロー&ワイドな見え方と空力性能を考慮した専用のエアロデザインを採用した。インテリアは、ブラックを基調とするとともに高級感のある大理石の質感を再現したインパネトレーを採用するなど、上質で精悍な室内空間に仕上げたという。
装備面では、あらかじめ施錠操作をすることで、パワースライドドアの全閉後に自動で施錠できるパワースライドドア予約ロック機能を新採用した。また、スライドドア開口の一部に握りやすいグリップ形状のくぼみを設けて、乗り降りのしやすさを高めている。さらに、先代モデルの2倍以上となる大型のグローブボックスや後席の大型のサイドポケットなど、収納性をアップ。加えて、Honda SENSINGの機能や各種情報を見やすく、分かりやすく表示する7インチTFT液晶メーターを装備した。
シャシーやボディ骨格については、先代モデル同等の重量で高い剛性と剛性バランスを実現したという。また、高速クルーズ時も前席と後席でストレスなく会話ができるように遮音フィルムや吸音シートを追加して、静粛性の向上を図っている。
パワートレーンは先代モデルから継承され、N-BOXカスタムは最高出力43kW(58PS)、最大トルク65Nmを発生する0.66リッターガソリンエンジンを搭載。ターボには0.66リッターガソリンターボエンジンを搭載して、最高出力47kW(64PS)、最大トルク104Nmを発生すると公表されている。またアイドリングストップ領域の拡大により、前向き駐車時に停止(DまたはNレンジ)から駐車(Pレンジ)にシフトチェンジした場合、エンジンはかからず静かに駐車することができるという。